
SOGENSHA
社内報の印刷やめますと言われたときに
CMSでのWeb社内報はいくらかかるのか
●紙の社内報の価格構造 季刊 16P 4C 1000部 各号取材1原稿4Pをサンプルとして概算
編 集 費
企画/取材/撮影
原稿制作/デザイン
校正・修正作業等
45万円
+
印 刷 費
DDCP/刷版/印刷
用紙/製本
配送等
25万円
=
70万円
×4
=
年間
280万円
●Web社内報の価格構造 隔月更新 各号10ページ取材1原稿3Pをサンプルとして概算
初 期 費 用
基本プログラム
セキュリティ
サーバー/ドメイン等
100万円
+
編 集 費
企画/取材/撮影
原稿制作/デザイン
Web作業 等
30万円
×6
2年目以降は
サーバー/ドメイン費のみ
初年度のみ
=
初年度
280万円
=
2年目以降
190万円
1年目は基本プログラムを組むため初期費用がかさみますが、2年目以降は印刷をしないメリットが見えてきます。
が、セキュリティや入室管理等、望む機能が増えてくれば初期費用は当然増えていくでしょう。
下記に東洋美術印刷との打ち合わせから出てきた企画書をリンクしています。初期費用感については13-15Pを見ていただくとして、この初期費用100万円はスタンダードプランでプログラムを組んでもらった場合の80万円の20%増しを根拠としています。
必読
Web社内報パッケージプランのご提案 by 東洋美術印刷 デジタルマーケティング推進部
サーバーとドメインについて
初期費用の中にサーバーとドメインがあります。
サーバーはCMSデータの置き場所です。
レンタルすることになりますが、価格はもちろんですが、選ぶ際の基準は次のものと考えられます。
データ容量10G程度/SSL認証対応/WordPress対応/セキュリティ(RADIUS等の認証を受けているか)
年間 10000円から50000円かかります。
ドメインはサイトのニックネームとアドレスです。
たとえば創言社のHPのアドレスは現在、正式には、
forval-11117952.s421-700.kagoya.net
です。
いまは検索機能が上がり、社名等を検索窓に入れるとそれなりに表示してくれますが、ドメインを持っていない場合、かつては長いアドレスを打ち込まないとなりませんでした。それをできるだけ容易にするため、あるいは覚えやすくするため、ドメインを設定するようになりました。価格.comとか有名ですね。
年間 1000円から10000円ほどかかります。
時代はサブスクなのか ?
仮にWeb社内報に移行するとして、既存のクライアントならば、うちの対応力を知った上で年間で考えてくれて、紙時代1号70万円の社内報が最初の号が130万円になっても払ってくれるでしょう。
初期費用を分割して1号あたりのコストを抑えるという考え方もあると思います。
が、新規クライアントの場合は難しいかもしれません。年間300万円の予算があったとしても、いきなり130万円の予算を割いてくれるでしょうか。
Web社内報の価格感については、業界でまだ決まっていないのが現状です。
やはりWeb社内報のサービスを展開しているENCOUNTという会社があり、創言社が目指しているのに近いことをやっています。価格はこんな風です。

初期費用10万円くれれば、1000名の会社なら月28万円で更新し放題です。
なかなか魅力的な価格ですね。うちは月あたり5Pの更新を想定していますから、このサービスの手厚さでは太刀打ちできません。
が、これにはいくつかのトリックがあると思います。
原稿をもらうことを前提としていますが、そんなに頻繁に記事が出てくるでしょうか。出ないから隔月刊や季刊なんでしょう?
そして大きな問題として、記事が一つしか出てこない、何より記事が出てこない月も費用が発生しますね? サブスクなんですから。
初期費用 10万円 + 月費用 28万円 × 12 = 336万円 年間 346万円
ちょっと微妙な価格です。
ところがこれはWeb社内報の性格を逆説的に表していて、頻繁に更新しないのなら、(CMSを使った)Web社内報でなくてもいいということだと思います。
恐れるな。これまでの経験でWeb社内報だってきっとできる
ワークフローのところでも書きましたが、Web社内報だって今の私たちの仕事の延長線上にあります。
印刷するかわりにHPに載せるだけです。印刷所がいるように、Web制作会社がいます。
何も難しくない。
いまDXと言われていますが、実は最初のDXは1995年、Windows95の登場です。古参の社員の皆さんはこれを乗り越え、仕事の中にちゃんと取り込めたではありませんか。
若い皆さん(もうそうでもないか)は、デジタルネィティブでキーボードを打つのが自然な人たちでしょう?
ガラケー、スマホと進み、世の中は簡単で便利になってきたでしょう?
CMSはWeb制作の現在系でどんどん進化しています。きっと今よりさらに簡単に取り回せるようになります。
お客さんから「社内報は印刷やめて電子化します」と言われたとき、
「創言社ならいろいろなアイデアあります。一度提案させてください」と言ってくれることを願っています。