SOGENSHA
社内報の印刷やめますと言われたときに
CMSでのWeb社内報制作のワークフロー
サンプルサイト、本サイト、公開といった言葉が出てきていますが、Webを作るからといって、特殊な運用ではありません。印刷物を作るワークフローと原則同じです。
お客様の要望を聞き(ヒアリング)、何を載せるかを決め取材(企画)、ページデザイン(サンプルサイト)、校正のちDDCP(本サイト)、納品(公開) です。
完成品を作るのに印刷物が印刷所を使うのに対し、CMSはWeb会社を使うわけで、内容勝負なのは変わりません。
いい企画、いいデザイン、的確な工程管理は、これまで培ってきたスキルが充分生きるでしょう。(生きるべき)
01 ヒアリング どんなサイトをクライアントは作りたいのか
●コンセプト(編集方針)の確認
・何を載せるか(特集/ニュース/行事/人事慶弔/...)
・更新頻度(新しい記事が出たらすぐ/発行月を決めてまとめて更新...)
・サイト名(誌名とドメイン名※後述)
●機能の確認
・閲覧対象者と閲覧環境(オフィス、自宅、PC、スマホ、タブレット...)
・閲覧ブラウザ(Chrome、Edge、safari...)
・入室権限の有無(バスワードの要不要)
・アクセスデータ機能の搭載の有無
・配信方法
02 企画 ヒアリングに沿ったサイトの具体的提案
●カテゴリの整理
掲載項目をすべて並列の扱いにすると、メリハリがなく煩雑で読みにくいページとなってしまいます。
サイトマップを作ってみて、いくつかのカテゴリに整理しておくのが吉。こんな感じ。
トップページ(目次を兼ねる)
特 集
INFORMATION
NEWS
コミュニケーション
●ページデザインの提案
印刷物と同じで、どんなデザインのページになるかをイメージしてもらうことは重要。
・トップページとカテゴリページのデザインがあれば可。
・トップページ命。カテゴリページはどうしてもシンプルになるので、最初に入室したページのデザインは重要
・Indesign/illurtrator等で仮デザインをつくってみる。
03 サンプルサイト 実際にどう挙動するかを見せる
●カンプ、だけど動かないとイメージしにくい
印刷物の場合、カンプを作り、見せれば、ほぼ完成形がわかるが、CMSの場合はリンクでカテゴリや情報へ移動できるのがウリなので、仮デザインを反映したサンプルサイトを作るべき。で、ここがいいでしょう。
Wix(ウィックス) 専門知識なしでWebページ無料で作れるクラウド型CMSサービス。
サンプル作るのに費用かけられないでしょう?
実際に登録して作ってみるのが早い。やってみよう。
Wix(ウィックス)の特徴についてはこちら。
04 本サイト ここからは専門領域。印刷所に頼むように、Web制作会社に依頼。
●WordPressという汎用高機能CMSを作り、サイト構築を本格化、作成データを管理する
社内報をWeb化するというサービスは当然のことながら、いくつか存在します。
ソラノワ
①これらをクライアントに契約してもらい、編集業務を請け負う(粗利が少ない)、②創言社でこれらのサービスを契約し、編集業務全般を請け負う(高コスト化)というやり方はあります。
機能的には充実しているので、価格が客先、創言社双方で折り合うのなら、この方法が簡単です。
が、機能拡張が難しく、一番の問題点はクラウドサービスという性格上、画像データ以外のデータがすべてサービス会社に置かれてしまい、サービスの移行や再構築が創言社ではまったく不可能なこと。Wixについても同じです。
印刷において、Indesignのデータが消失するという状況を想像してもらえば、わかると思います。
そこでWordPressの出番です。これはブログのために開発されたプログラムで、多くのWebサイトの構築に使われており、特にWeb知識を持たない人でも基本設計さえしてあれば運用ができます。創言社のHPもこれを使っています。
Wixにてサンプルサイトを作ってもらったのち、WordPressでの本サイトの構築です。
Web社内報におけるデータをすべて創言社で管理します。
仕事上付き合いのある次の2社いずれかに、Wordpressでの構築をしてもらうことについては打ち合わせ済みです。
05 公開 テストサーバーにてチェック後、本公開
●本サイトサーバーと同一環境のテストサーバーを構築し、実際の挙動を確認したのち公開
WebサイトはPDFのようにどんな環境下でも同じように見られるとは限りません。実際に見てもらうと想定するサーバーでテストしたのち、本公開となります。